補強、ヌニェスの成長…リヴァプールがW杯期間明けに解決すべき6つの問題
このままでは、またこの世界に戻ってしまう。
ワールドカップが終わり、この奇妙で過酷な季節の中で、クラブに注目が集まっている。今から6月にかけては、カスタードよりも濃く、キリアン・エンバペよりも速いスピードで試合が続く。
リヴァプールは今季ひどいスタートを切った後、やるべきことをたくさん残している。現在プレミアリーグで6位。トップ4フィニッシュという最低限の目標を達成するためには、これ以上の失態は許されないとわかっている。
しかし、シーズン半ばの中断期間までには、トッテナム戦とサウサンプトン戦の大一番を含む10試合で8勝を挙げ、上昇気流に乗っていたのである。
そして、国内での試合再開に向け、『GOAL』はユルゲン・クロップと彼のチームが今後数週間から数か月の間に答えなければならない問題に注目する。
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1月に補強はあるのか?
まずは移籍の話から。ダニエル・アッガー、マルティン・シュクルテル、マキシ・ロドリゲス、ルイス・スアレス、ダニエル・スタリッジ、フィリペ・コウチーニョ、ヴィルヒル・ファン・ダイクといった選手が冬の暖かさを与えてくれた。ベン・デイビス、オザン・カバク、スティーブン・コーカー、ヤン・クロムカンプについてはあまり語らないが…。
レッズがシーズン半ばに獲得した選手といえば、もちろんルイス・ディアスであり、今年初めにポルトから5000万ポンド(約79億6000万円)で移籍したコロンビア人は、なんというインパクトを与えたことだろう。だが、今は膝の負傷で3月まで欠場することが決まっている。
中盤は、ドルトムントのジュード・ベリンガム、ブライトンのモイゼス・カイセド、またはベンフィカのエンツォ・フェルナンデスらがターゲットだ。しかし、リヴァプールのフォワードのオプションも、ディアスと並んでディオゴ・ジョタが治療台に乗っているため、現時点では手薄に見える。そのため、モハメド・サラーとロベルト・フィルミーノのフォームとフィットネス、そしてダルウィン・ヌニェスの成長に大きく左右される。アレックス・オックスレイド=チェンバレン、ファビオ・カルバーリョ、カーティス・ジョーンズがワイドエリアで十分なサポートを提供できるかは、確かに議論の余地がある。
クラブが目標を達成するチャンスを得るためには、少なくとも1人の新戦力が必要であり、2人いればさらに良いチームになるというのが、記者の考えである。
ミッドフィルダーとフォワードだ。コウチーニョとスアレスのような? そうすれば彼らは夢を見ることができる。
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キープレーヤーがフィットできるか?
リヴァプールのプレシーズンの楽観が色あせるのに、そう時間はかからなかった。7月末のコミュニティ・シールドでマンチェスター・シティを破ったときは、まるで前シーズンの失敗がなかったかのように見えた。
そして、事態は変化し始めた。その試合からナビ・ケイタとカーティス・ジョーンズをケガで失ったのだ。その翌日、ストラスブールとの親善試合でイブラヒマ・コナテが膝を痛め、さらにチアゴ・アルカンタラがプレミアリーグ開幕戦のフラム戦で1時間もしないうちに足を引きずり、退場してしまったのだ。
クロップは、彼の選手たちが筋肉の問題、病気や接触によるケガに悩まされ、彼の計画を何度も変更することを余儀なくされている。
ケイタ、ジョーンズ、コナテ、チアゴはシーズンの大部分を逃し、ハムストリングス断裂で開幕を逃したジョタは、ふくらはぎの問題で新年まで休養し、ディアスも3月まで欠場することになった。
8月末に危機を緩和するために契約したアルトゥール・メロでさえも、打ちのめされている。このブラジル人選手は、1月には復帰できるはずだが、今のところ16分しか出場できていない。
レッズは遅ればせながら、新しいクラブドクターを任命し、ジョナサン・パワーが1月から全責任を担う予定だ。クロップ監督は、この新任が運命を変えることを望んでいることだろう。
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誰がファン・ダイクのパートナーを務めるか?
今シーズンはここまで絶対的なトップレベルに達していないかもしれないが、リヴァプールのNo.1センターバックは誰かわかっている。
問題は、ファン・ダイクのベストパートナーは誰かということだ。
今、ワールドカップのフランス代表でその評価を大きく高めたコナテを見過ごすわけにはいかない。この23歳の選手は、スピード、パワー、そしてポジショニングのセンスをカタールで存分に発揮し、マージーサイドに戻れば、このシャツを着るに十分な活躍をしたと思うだろう。
しかし、マティプもジョー・ゴメスも、少なくとも今のところはフィットしており、先発起用が可能であることは過去に証明されている。
だが、今シーズンのゴメスは浮き沈みが激しく、一方、マティプは昨シーズン、全コンペティションで43試合に出場したが、異常値だったのではないかという疑惑がある。
今のところ、ファン・ダイクとコナテで間違いないだろう。もしかしたら、それがレッズの問題を解決する手助けになるかもしれない。
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本当のファビーニョは戻ってくるのか?
リヴァプールでのシーズン開幕を取り巻くあらゆる謎の中で、ファビーニョの苦戦はおそらく最も理解しがたいものだろう。
最高の状態であれば、ファビーニョは世界最高の守備的MFだが、今シーズンはベストの状態とは程遠く、しばしば混乱し、足が重く見える。その結果、いくつかの大舞台で出番を失っている。
リヴァプールの中盤は概して問題を抱えているが、ファビーニョが彼のトップレベルのプレーをしていれば、その心配はかなり軽減されるはずだ。彼の強さ、シンプルな配給、そしてルーズボールを拾い上げ、チームを前線にとどめる能力が必要なのだ。
環境を変えることで、調子を取り戻せることを期待したい。
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ヌニェスの成長は続くか?
リヴァプールの調子が秋に上向いたとすれば、それは間違いなくダルウィン・ヌニェスの影響だろう。
このウルグアイ人選手は、ワールドカップ前の10試合で7ゴールを挙げ、カタールでのプレーはフラストレーションがたまるものだったが、先週ドバイで行われたACミランとの親善試合で2ゴールを挙げた姿は、クロップ監督もほほえましく思ったことだろう。
ディアスとジョタがいない今、リヴァプールにはこの調子を維持することが必要だ。9番として、あるいはトッテナムやサウサンプトン戦で印象的だった左サイドからの攻撃的な役割として、より可能性が高いだろう。
少なくとも、この元ベンフィカの選手がアンフィールドでスターになることは間違いない。今後数か月は、それを証明する理想的な時期だろう。
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ケイタは新契約を勝ち取ることができるのか?
ああ、ナビ・ケイタ。アンフィールドの偉大なる謎。もし、このギニア人がリヴァプールでのキャリアの最後の数か月になるなら、彼はそれを良いものにすることができるだろう。
ロベルト・フィルミーノ、アレックス・オックスレイド=チェンバレン、ジェームズ・ミルナーのように、ケイタは6月に契約が切れ、1月1日から国外クラブと自由に交渉できるようになった。情報筋によると、リヴァプールはやはり彼を引き留めたいようだが、数試合出場する姿も見てみたいようだ。
ドバイでの2回の親善試合は、少なくともいくつかの期待を持たせてくれたが、ファンはケイタに関して言えば、「見た瞬間に信じる」アプローチを取ることも許されるかもしれない。これまで、あまりにも多くの偽りの夜明けがあり、多くの約束とそれに続く失望があった。
もし、彼がレギュラーとしてプレーすれば、インパクトを与えることができ、新契約を求める声が強まるかもしれない。
問題は、その「もし」の可能性である。