2014年W杯優勝のドイツ代表。当時のメンバーは今どこにいるのか?
AFP
ブラジルが開催した2014年のワールドカップで、優勝候補の一角に挙げられていたのがドイツだった。ヨアヒム・レーヴ監督率いるチームは、ポルトガルを4-0で粉砕し、その意思を明確にして大会をスタートさせた。そして、1試合も落とすことなくグループ首位で決勝トーナメント進出を決めた。
決勝トーナメントでは、アルジェリア、フランスを破り、準決勝ではブラジルと激突。ブラジルを7-1で破り、セレソンにとってはワールドカップ史上最大の敗北だった。前半30分で、ドイツは5-0とリードし、後半にはアンドレ・シュールレが2点を追加した。
決勝ではアルゼンチンとの頂上決戦へ。ゴンサロ・イグアインがマヌエル・ノイアーとの1対1のチャンスを逃し、一方でベネディクト・ヘーヴェデスのシュートはドイツのポストを直撃した。後半、両チームとも何度かゴールチャンスを作ったが、メッシやトーマス・ミュラーでさえもチャンスを生かせなかった。
両チームとも膠着状態のまま、試合は延長戦に突入した。延長戦の後半、ドイツは途中出場のマリオ・ゲッツェがゴールを決め、均衡を破った。しかし、このゴールの立役者はシュールレであった。左サイドで2人のディフェンダーをドリブルでかわし、ボックス内でゲッツェにクロスを供給したのだ。“神の子”は胸でボールをコントロールし、左足ボレーでゴールネットを揺らし、この試合唯一のゴールを決めた。
ドイツは4度目のワールドカップ優勝を果たし、ヨーロッパチームが南米で優勝したのは初めてであった。ノイアーがゴールデングローブを、メッシがゴールデンボールを受賞した。一方、ミュラーは5ゴールと3アシストを記録し、シルバーブーツとシルバーボールを受賞した。