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今季前半戦の欧州5大リーグベスト11…世界最強の“4トップ”が実現

15:51 JST 2021/12/30
Mohamed Salah Robert Lewandowski Kylian Mbappe Liverpool Bayern Munich PSG GFX

欧州5大リーグは2021-22シーズンの前半戦を消化した。これまで『Goal』では、プレミアリーグ、ラ・リーガ、セリエA、ブンデスリーガのベストイレブンを識者の方に選出してもらったが、今回は欧州5大リーグ全体が対象に。『Goal』グローバル版の意見を参考にベストイレブンを発表していく。

  • Thibaut Courtois of Real Madrid.

    GK:ティボー・クルトワ(レアル・マドリー)

    ティボー・クルトワは今シーズン前半を完璧な成績で終え、ラ・リーガでレアル・マドリーの独走体制に大きく貢献した。

    ベストイレブンを争ったGKのライバルたちと大きく異なるのは、2021-22シーズンで一つもミスを犯していないところだ。エドゥアール・メンディ、エデルソン、アリソンのようなGKと比べても忙しい日程を送ってきたことも考慮すれば、このデータはいっそう強く印象に残る。

    クルトワはすでに他の候補を大きく引き離す71セーブを記録し、78.41%のセーブ率を誇っている。つまり、25試合に出場して11のクリーンシートを記録しているこの29歳は、ベストフォームを取り戻したのである。

  • Trent Alexander-Arnold Liverpool

    RB:トレント・アレクサンダー=アーノルド(リヴァプール)

    トレント・アレクサンダー=アーノルドは今年はじめから問題を抱えていた。負傷離脱する前から、EURO2020のイングランド代表メンバー入りが疑問視されていたのである。

    だが今シーズン、このリヴァプールの右サイドバックは間違いなく最高級のパフォーマンスを提供している。

    アレクサンダー=アーノルドは欧州でプレーするDFの中で最多のチャンスクリエイト(58)とアシスト(10)を記録。また、2つの驚くべきゴールも披露した。ウェスト・ハム戦での卓越したFKと、ニューカッスル戦でのエリア外からの弾丸シュートは鮮烈なインパクトを残している。

    マンチェスター・ユナイテッドのOBで、右サイドバックの大先輩である、ガリー・ネヴィルが最近指摘していたように、リヴァプールはスティーブン・ジェラードとケヴィン・デ・ブライネとデイヴィッド・ベッカムを同時に右サイドに保有しているかのようだ。

  • Ruben Dias Manchester City 2021-22

    CB:ルベン・ディアス(マンチェスター・シティ)

    サッカー界最高のDF陣の、誰もが認めるリーダー。マンチェスター・シティのルベン・ディアスはすべてのプレーをいとも簡単に処理し続けている。

    このポルトガル人はとにかくミスがない。今季は、自陣ゴールへのシュートにつながるようなミスは一度もなく、ビルドアップも常にほぼ完璧だ。

    実際にディアスが供給したパス数(1527)は欧州5大リーグに所属するCBの中で5位に位置しており、パス成功率は93.11%を誇っている。

    普段ローテーションを組んでいるシティの中でほぼ毎試合出場し、チームも首位に君臨。20試合で喫した失点はたったの12。シーズン終了後に再びディアスが選出されても驚くことではないだろう。

  • Schlotterbeck

    CB:ニコ・シュロッターベック(フライブルク)

    今シーズン、ブンデスリーガ最少失点(16)を誇るフライブルクにおいて、シュロッターベックは守備を支えるキープレイヤーとなっている。

    昨シーズンはウニオン・ベルリンに期限付き移籍し、素晴らしい結果を残した万能CBは中盤でもプレー可能。夏にはドイツ代表をU-21欧州選手権優勝に導き、9月にハンジ・フリック新監督からフル代表に招集された。

    このレフティーは大躍進を続け、3位に位置するフライブルクを後方から堅く支え続けている。一方、ピッチの反対側でも2得点をマークした。

    当然ながら、この22歳にはすでにバイエルン・ミュンヘンが興味を持っており、移籍が予想されている。

  • Joao Cancelo Newcastle vs Man City Premier League 2021-22

    LB:ジョアン・カンセロ(マンチェスター・シティ)

    ジョアン・カンセロはマンチェスター・シティに慣れるまで少々の期間を要したが、このポルトガル人は自身が世界最高級の才能を持ち、万能なDFであることを証明した。

    とにかく才能に恵まれている。どちらのサイドでもプレーできる上、クラブにとって長年の課題であった左サイドバックの問題を見事に解決してみせたのだ。

    中盤を補助するように振る舞うことが多く、ペップ・グアルディオラができる限りカンセロを起用したいと思う理由は容易に理解できる。すでに今シーズンは7アシストを記録。中でも印象的なのは、エヴァートン戦でラヒーム・スターリングの得点をアシストした驚異のアウトサイドキックだ。さらに自身も3得点を挙げており、カンセロのファンタスティックな能力に今度は得点力が加わったことを示した。

  • Aurelien Tchouameni Monaco 2021

    CM:オーレリアン・チュアメニ(モナコ)

    モナコは至宝を手にしていることに気がついているだろう。

    この21歳に常に移籍の噂がつきまとっていることについて、スポーティングダイレクターのポール・ミッチェルは最近『トゥットスポルト』に対しこう語っている。

    「モンテカルロにあるものは何でも高い。だからオーレリアン・チュアメニもグランド・カジノ(※モナコにあるカジノ)と同じくらい高いだろうね」

    スティーブン・ジェラードに匹敵するダイナミックな才能を有する選手への高額入札に、モナコが応じない手はないだろう。

    チュアメニは今シーズン、MFの中で最高のインターセプト数(80)を誇っており、ボール奪取(214)は2位、タックル(68)は3位となっている。

    このデータを見ればあまり驚くことではないが、プレミアリーグのビッグクラブほぼすべてが彼に興味を持っているという。

  • Marcelo Brozovic Inter Serie A 27102021

    CM:マルセロ・ブロゾヴィッチ(インテル)

    インテルのシモーネ・インザーギ監督はマルセロ・ブロゾヴィッチとの契約延長を強く望んでいる。その理由は明白だ。

    かつては安定感や統率力に欠けると批判されたブロゾヴィッチだが、驚くべき運動量と素晴らしい展開力を持ち合わせ、今やセリエA最高のMFと称賛されている。

    MFとして最高のパス成功数(1681)を誇る上、どんな試合でも非常に広い範囲をカバーしている。インテルはブロゾヴィッチを手放してしまえば、冬の移籍ウィンドーで勝ち組にはなれないだろう。もしチームの中心として重要な存在であるブロゾヴィッチと、ネラッズーリ(インテルの愛称)がすぐに新たな契約を結べないのであれば、トッテナムを代表とする有力クラブの監督が1月にすぐさま引き抜いてしまうだろう。

  • Mohamed Salah Liverpool 2021-22

    RW:モハメド・サラー(リヴァプール)

    モハメド・サラーがいまだに過小評価されているのは、フットボール界において大きな謎だ。

    偉大なゴールスコアラーであり、かつ素晴らしいゴールを決める選手でもある。このリヴァプールのウインガーは間違いなく自身の能力をさらに上のレベルに高めることができている。それでも直近のバロンドールの投票では7位だった。それどころか『FIFPro ワールドイレブン』にも選出されていないのだ。

    だがそのように軽く扱われていても、本人は意に介していないようだ。マンチェスター・シティ戦やワトフォード戦では独力でゴールを決め、2021-22シーズンはすでに22得点をマーク。さらに9つのアシストも記録している。

    サラーの素晴らしさをわかっていない人もいるようだが、我々にとっては今回右ウイングのポジションで選出するにふさわしい選手であった。

  • Karim Benzema Real Madrid Atletico Madrid Liga

    CF:カリム・ベンゼマ(レアル・マドリー)

    尊敬されている専門家たちでさえ「カリム・ベンゼマはレアル・マドリーで通用するのか」と疑っていた時期があったことは、考えてみればありえないことだ。

    批判されていたのは、このフランス人FWが単に十分なゴール数を決められていなかったことに起因する。ベンゼマがチームのために、正確にはクリスティアーノ・ロナウドのために自分を犠牲にしているのは明らかであったにも関わらずだ。

    だがロナウドが2018年にチームを離れてからは、ベンゼマの得点率は大幅に上昇。そしてついに相応の評価を得るに至っている。

    34歳になったベンゼマだが、いまだに衰えを見られない。秀でた才能を持つオールラウンドなアタッカーは、今シーズン全コンペティションで20得点を記録。さらに8アシストを残している。

  • Robert Lewandowski Bayern Monaco Wolfsburg

    CF:ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)

    FW30を過ぎると衰える」という意見をあざ笑うもう一人の男だ。

    33歳にして、ロベルト・レヴァンドフスキのプレーはこれまで以上に洗練されている。今や間違いなく世界最高の選手だ。

    ポーランド人ストライカーは今シーズン全コンペティションで30得点を記録。バイエルン・ミュンヘンはブンデスリーガで9ポイント差をつけて首位を独走しており、チャンピオンズリーグではグループステージで6戦全勝を果たし悠々とラウンド16進出を果たした。

    気の毒なことに、レヴァンドフスキは一度もバロンドールを受賞したことがない。だが、もしこの好調を維持することができ、ケガなどの考えうる他の理由がなければ、2022年には状況が変わっているかもしれない。

  • MbappePSG 2021

    LW:キリアン・エンバペ(PSG)

    パリ・サンジェルマンが来夏キリアン・エンバペを無償で放出してしまうかもしれないというのは、信じられないことだ。今シーズンでPSGとの契約が切れる23歳は世界最高のアタッカーだ。

    すでに今シーズン、全コンペティションで27得点に関与。自身で15得点を挙げ、さらに12アシストを記録している。エンバペの貢献もあり、PSGはリーグ・アンで13ポイント差をつけて首位を独走している。

    当然ながら、リオネル・メッシと得点を量産しあう関係を構築し始めており、半年後にエンバペがレアル・マドリーにフリーで移籍するなどということは、PSGのファンにとっては起こってほしくない未来だ。

  • best11-eu

    ベストイレブン(4-2-4)

    GK:クルトワ

    DF:アーノルド、ディアス、シュロッターベック、カンセロ

    MF:チュアメニ、ブロゾヴィッチ

    FW:サラー、レヴァンドフスキ、ベンゼマ、エンバペ

  • 惜しくも選外となった次点の選手たち

    チェルシーのスター、エドゥアール・メンディは今回惜しくも守護神の座をクルトワに明け渡した。アーロン・ラムズデールもアーセナルで主役級の活躍を見せており、ここに言及しておきたい。

    チアゴ・シウバはスタンフォード・ブリッジで時の流れに抗っており、アントニオ・リュディガーはボールを持てるセンターバックとして世界最高クラスの実力を見せつつある。

    他にも、ウィリアン・サリバは今シーズンのマルセイユで見事な活躍を見せているし、ダヴィド・アラバはレアル・マドリーでのプレーにすぐ適応した。ブレーメルはトリノで素晴らしいパフォーマンスを見せており、ジュール・クンデはセビージャで卓越した才能を誇っている。カリドゥ・クリバリはナポリにおいて欠かせない存在だ。ケガで離脱したリーグ戦4試合のうち3試合を落としていることが、クリバリの重要性を物語っている。

    中盤では、トニ・クロース、カゼミーロ、ルカ・モドリッチらがサンティアゴ・ベルナベウで時を戻している。ロドリはマンチェスター・シティでフェルナンジーニョの後を見事に継いだ。テジ・サヴァニエはモンペリエでまさにキャリア最高の時を過ごしている。

    アタッカーに移ると、ライバルのミランからインテルに移籍したハカン・チャルハノールこそが今シーズン最高の補強だろう。チームメイトのニコロ・バレッラも凄まじい勢いで成長しているし、マルセイユのディミトリ・パイェは、自身がいまだにサッカー界で最もクリエイティブな選手であることを示そうとしている。ワールドクラスの才能を見せてきたヴィニシウス・ジュニオールはレアル・マドリーで得点力が身についた。

    センターFWに目を向けると、フィオレンティーナで最も熱いドゥシャン・ヴラホヴィッチは次世代の最強ストライカーとなりそうだ。ディオゴ・ジョタはリヴァプールの有名な3トップに割って入っており、トーマス・ミュラーはバイエルン・ミュンヘンでの輝かしい功績をさらに増やそうとしている。クリスティアーノ・ロナウドはマンチェスター・ユナイテッドでのびのびと得点を量産し始めている。