昨年2020年は新型コロナウイルスによるパンデミックの影響で中止となったバロンドールセレモニーが11月29日に2年ぶりに帰ってくる。
リオネル・メッシやロベルト・レヴァンドフスキ、クリスティアーノ・ロナウドといった選手たちが最も権威のある個人タイトルの有力候補だが、そのほかに誰がこの栄冠への挑戦権を持っているのだろうか?
『Goal』では今回、2021年バロンドールの本命候補、それに対抗する選手たち、大穴で受賞が予想される候補を紹介していく。
ベッティングサイト『Oddscheckers』によると、リオネル・メッシが4/11(1.36)と7度目のバロンドールを獲得する大本命。ラ・リーガ3位に終わってリーグタイトルを逃し、チャンピオンズリーグではパリ・サンジェルマンに敗れてラウンド16で姿を消すなどバルセロナで不本意なシーズンを送った。しかし、アルゼンチン代表を自身初の代表タイトルとなるコパ・アメリカ優勝に導く活躍を見せた。
メッシに続くのが5/1(6.0)のロベルト・レヴァンドフスキ。2020年にバロンドールが行われていれば、バイエルン・ミュンヘンでトレブルを達成した同選手が受賞していたに違いない。それでも、ポーランド代表FWは国内リーグ記録となる29試合41ゴールをマークするなど継続して力を発揮している。
代表チームとクラブで成功を掴んだチェルシーのジョルジーニョが13/2(7.5)でバロンドール受賞の本命の1人に。ジョルジーニョはチームの心臓としてチェルシー史上2度目のチャンピオンズリーグタイトル獲得に貢献し、EURO2020を勝ち取った最高のイタリアチームの一員でもあった。
ジョルジーニョのチームメイトであるエンゴロ・カンテの受賞確率は10/1(11.0)。守備的中盤の選手がバロンドールを受賞したことは一度もないが、カンテが受賞する可能性は十分にあり得る。
フランス代表MFはここ数年にわたりチェルシーに不可欠な選手であり、同選手の働きは決してゴールに直接つながるわけではないが、ピッチを支配し、チームの中軸としてその大きな存在感を示している。
クリスティアーノ・ロナウドは14/1(15.0)で6度目のトロフィーを掴むと予想される。セリエA29ゴールを挙げてユヴェントスで印象的なシーズンを送り、2度目のマンチェスター・ユナイテッドでのキャリアに全力で取り組む同選手だが、今年の同賞のフロントランナーとしては考えられていない。
昨季、ユヴェントスはセリエA優勝を逃し、ディフェンディングチャンピオンで優勝候補の1つだったポルトガル代表でもベルギー代表に0-1で敗れてまさかのラウンド16でEURO2020を終えた。おそらく、今年よりも来年以降に6度目のバロンドールを獲得するチャンスが訪れるだろう。
マンチェスター・シティでプレミアリーグ優勝とリーグカップ制覇を成し遂げ、チェルシーに敗れたもののチャンピオンズリーグ決勝進出を果たしたケヴィン・デ・ブライネが16/1(17.0)。このミッドフィールダーはベルギー代表としてポルトガル代表に勝利したEURO2020ラウンド16で不運な足首のケガを負ったが、次の試合までに回復したものの、優勝したイタリア代表の前に準々決勝で涙をのんだ。
ハリー・ケインとキリアン・ムバッペが20/1(21.0)で並んだ。ケインが所属するトッテナムはプレミアリーグ7位と不本意なシーズンを送ったものの、イングラド代表の主将としてチームをEURO2020決勝に導いた。
対するムバッペは、パリ・サンジェルマンでリーグ・アン優勝を逃す。さらに、ワールドカップ王者フランス代表として挑んだEURO2020だったが、ラウンド16でスイス代表にPK戦の末に敗れて同選手にとって不満の残る大会になった。
その他、33/1(34.0)でアーリング・ハーランドとロメル・ルカクがバロンドールを受賞すると予想。ハーランドはドルトムントで昨季公式戦41ゴールをマークし、ルカクに至ってはチェルシーに復帰する前にシーズン30ゴールを挙げてインテルのセリエA優勝に貢献した。