こらえきれず涙…C・ロナウド集大成のW杯、優勝の夢がベスト8で潰える。無所属、先発落ち、混沌の中での大会に
ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのカタール・ワールドカップ(W杯)が終わった。
ポルトガルは10日、W杯準々決勝でモロッコ代表と対戦し、0-1で敗れた。ポルトガルと同時に、C・ロナウドのW杯初制覇の夢はついえた。
It’s the end for Cristiano Ronaldo at the World Cup. The Portuguese leaves the pitch in tears on his last appearance ever in the World Cup. 🚨🇵🇹 #Ronaldo #Qatar2022 pic.twitter.com/fWLC6YN0Wj
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) December 10, 2022
これまでに5度のバロンドール受賞ほか、チャンピオンズリーグやEUROなど数々のビッグタイトルを総なめにしてきたC・ロナウドにとっても、W杯は悲願のタイトルとなってきた。今大会前には、昨夏に12年ぶり復帰を果たしたマンチェスター・ユナイテッドの上層部や監督、一部チームメートへの批判や不満を展開。契約解除したことで、無所属のプレーヤーとしてカタールの地に立った。
グループステージ第1節のガーナ代表戦ではPKを沈めて、史上初めてW杯5大会連続でゴールを決めた選手として金字塔を打ち立てた。しかし、第2節のウルグアイ代表戦と第3節の韓国代表戦では先発するも、ゴールを挙げることはできなかった。
ラウンド16のスイス代表戦では、ポルトガル代表としての国際主要大会で実に14年ぶりとなる先発落ちを経験。スイス戦で代役のゴンサロ・ラモスがハットトリックした中、指揮官との不協和音が伝えられたことで、フェルナンド・サントス監督やポルトガルサッカー連盟(FPF)が否定の声明を出す事態となった。
そんな中、再びベンチスタートとなったモロッコ戦では、1点ビハインドとなった後半、51分から途中出場。これで男子の代表選手として、クウェートのバデル・アル=ムタワに並ぶ歴代最多タイ記録の通算196試合出場となった。
試合では最前線でフィニッシャーとして同点弾を狙い続けたがゴールは遠く、アディショナルタイムにゴール前に抜け出して放った枠内シュートも相手GKがセーブ。混沌の中で戦い続けた今大会は、ベスト8で涙を呑んだ。試合終了後、ポルトガルの伝説は足早にピッチから離れ、ロッカールームに戻る途中でこらえきれない涙を流した。
なお、公式に今大会後の代表引退は表明していないC・ロナウドだが、2026年大会に出場するとなれば41歳となるだけに、ピッチ内外で厳しい戦いに直面することが想定される。