日本戦落としたドイツ代表、フリック監督はスペイン戦を「我々にとっての最初のファイナル」と位置づけ
ドイツ代表のハンジ・フリック監督は26日、翌日に控えるカタール・ワールドカップ(W杯)グループE第2節スペイン戦に向けた記者会見に臨んだ。
「この大会における我々にとっての最初のファイナル」とスペイン戦の重要性を強調するフリック監督は相手チームを「バルセロナのようにいつも4-3-3フォーメーションでプレーし、対戦相手関係なく明確なオートマチズムを持つチーム」と形容。「最終的にはそんな相手に立ち向かわなければならないということ。我々にはプランがあり、もちろんそれが明日成功することを望んでいる」と語った。
「ルイス・エンリケ監督とは何度か会っており、いつも意見交換して、とても楽しい時間をともにしている」と明かすフリック監督だが、続けて同監督が率いるチームについても言及。「彼はファンタスティックなクオリティを持つ若いチームを構成した」とも語ると、セルヒオ・ブスケッツを“心臓部”とし、MFガビやぺドリを称賛しつつ、「残念ながら私のお気に入りの選手、チアゴは今回いないけれどね」とバイエルン・ミュンヘン時代に指導した現リヴァプールMFチアゴ・アルカンタラが招集外となったことにも触れた。
日本戦は欠場強いられたたリロイ・サネがチーム練習に復帰したと伝えたフリック監督は、その次戦での起用は「最終調整での様子」を確認した上で検討するとのこと。また、守備の課題について問われると、1-2で逆転負けを喫した先日の日本戦についてもコメント。このように話している。
「あの試合であまり上手くできなかったところを選手たちに明確にしている。いくつかの場面で数多くのミスを犯したと思う。チームがそれを自覚することこそ大事であり、そのためにそれらについて指摘している。我々はどのようなフットボールをプレーしたいかに関しては確信しており、もちろん明日はもっと上手くやることを試みたい」
「アクティブにプレーする面、インテンシティの面で100%でないと、相手にスペースを与えてしまうこともわかっている。日本戦ではそうしてしまった。なので、敗戦は悔しいものだ。回避できたはずだったから悔しい。だが、それでも我々は自分たちの道を歩み続ける。このチームにはそれだけのクオリティがあると信じているからだ」
「我々はとてもポジティブなマインドをもって臨む。最終的には勇気をもって、自分たちのクオリティを信じながらスペイン戦に臨むことが大事だ」
なおフリック監督はドーハでのこの会見には1人で出席。カタール北部のアル・シャマルにあるドイツのベースキャンプからメンバーを連れて来なかったことについて、「3時間かかってしまい、明日非常に大事な試合を控えている。だから、1人で来ることにしたんだ」と説明した。FIFAは大会ルール上、各代表の監督と選手1人が前日会見に出席することを求め、『キッカー』などドイツメディアではドイツサッカー連盟に罰金処分が科される可能性が指摘されていた。