「ヴェッラッティはあの道を選びキャリアが終わった。エンバペも同じ状況」元代理人が持論

VerrattiGetty Images

サウジアラビアのアル・ヒラル移籍が間近に迫っていると伝えられるパリ・サンジェルマン(PSG)のイタリア代表MFマルコ・ヴェッラッティについて、元担当代理人のドナート・ディ・カンプリ弁護士が『TV Play』のインタビューで語った。

2012年夏に若くしてペスカーラからPSGへ移籍すると、11シーズンにわたってパリでのプレーを続けた30歳のヴェッラッティ。元代理人のディ・カンプリ氏は過去を振り返り、イタリア代表MFが勇気ある決断を下せず、バルセロナへ移籍して王者になるチャンスを逃したと持論を展開した。

「マルコにはあと8カ月間、耐える勇気がなかった。あの時はPSGとの契約満了が目前だったので、その後、バルセロナへ行き、別のキャリアを築けたはずだった。だが彼は、パリであの人たちと向き合うのを恐れて服従してしまったんだ」

以下に続く

「彼は当時のPSG幹部に『代理人をやめさせれば、君の好きなように契約を更新してやる』と言われたんだ。まだ22、23歳の若者だったので苦しい思いをしたはずだ。どの道を進むべきかを選択する決断力が必要だ。私はマルコと一緒にバルセロナ行きを選択していたのだが…」

「あの道を選択した瞬間、マルコのキャリアは終わった。私にとって息子のようだったのに。彼を強奪されたのと同然の気分だ。彼は大金持ちになるかもしれないが、カンピオーネ(王者)になることはない。彼をセリエAで見るチャンスだってあったかもしれないが、彼はこれから大金と引き換えにラクダのいる砂漠の真ん中へ行こうとしている。現在、(キリアン)エムバペも同じ状況にあるが、彼はカンピオーネになるという夢を追い求めているように見える」