PSG、今夏退団&契約延長拒否のエンバペに手紙を送る?フリー移籍による「悲惨な結果」を説明か

mbappe Al Khelaifi(C)Getty Images

パリ・サンジェルマン(PSG)上層部は、去就問題に揺れるFWキリアン・エンバペへ書簡を送ったようだ。

2017年にPSGへ加入し、クラブ最多得点記録である212ゴールを奪うエンバペ。しかし今夏の去就が大きな話題となっており、現行契約が残り1年に迫る中、1年間の延長オプションを行使しないことを公言。新シーズンもPSGでプレーする意欲を示しているが、PSGのナセル・アル・ケライフィ会長は「フリーで出て行くことはできない」と断言した。さらに今夏の日本ツアーのスカッドから外れ、現在もトップチームから外されているなど、状況は複雑になっている。

そんな中で『RMC Sport』や『スカイスポーツ』など複数メディアは10日、エンバペとケライフィ会長が面会したと報道。その中で、選手側は改めて今夏に移籍するつもりはないと告げたようだ。会長側は、契約を延長すればトップチームへ合流できると提案したようだが、その申し出も拒否した模様。そのため、契約の残り1年間はまったくプレーできない可能性も伝えられている。

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そして『RMC Sport』によると、PSG上層部はエンバペ側に書簡を送ったようだ。今夏の退団、もしくは新契約へのサインを求め、来夏フリーで退団することによって経済的に巨大なリスクがあること、さらに今後の複数回に渡る移籍市場に大きな影響を与えることなど、選手の決断がもたらす「悲惨な結果」を伝えたという。

なおPSG側は、すでにエンバペが来夏のフリー移籍でレアル・マドリーと合意に至っていると確信している模様。そのため、クラブが持続可能な体系を確実とするために移籍金を伴う今夏の移籍、もしくは契約延長が必要だと説得を試みたという。なお、エンバペの評価額は2億ユーロ(約317億円)のようだ。

一方で『RMC Sport』は、エンバペの去就が不安定ながらも、PSGが今夏に積極的な補強を敢行していることも指摘。ウスマン・デンベレの獲得が決まったため、総額2億5000万ユーロ(約397億円)近くを投資したことになるようだ。そして、仮に放出候補を売却できれば「投資は正当に見える」としつつも、最終的にエンバペを来夏フリーで手放すことになれば「補強戦略を完全に変更する必要がある」と伝えている。