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「天才的選手でカリスマ性のある指揮官」元日本代表監督オシム氏をイタリア紙も追悼

19:30 JST 2022/05/03
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【欧州・海外サッカーニュース】イタリア紙は2日、元日本代表監督でもあるイビチャ・オシム氏の死を悼んだ。

1日に80歳でこの世を去った元日本代表監督イビチャ・オシム氏を、イタリア紙『イル・ジョルノ』が2日に追悼した。

かつてジェフユナイテッド千葉や日本代表の指揮官を務めたオシム氏の死に、イタリアでも哀悼の意が捧げられている。イタリア紙は2日、「サラエヴォの名手で、最後のユーゴスラビア代表指揮官イビチャ・オシムが死去」とのタイトルで報道。日本代表を率いた2007年当時の写真を添え、「スポーツ界に限らず、ユーゴスラビアで最も偉大な人物だった」とオシム氏のキャリアを振り返った。

1941年サラエヴォ生まれのオシム氏について「クロアチア系のボスニア人だが妻がムスリムのボシュニャク人」であることから、「人種のるつぼであった当時のユーゴスラビア、特にサラエヴォを映し出す完璧な例」だったと紹介。だがこうした国内の複雑な文化的背景から「1992年に内戦が勃発したのも偶然ではない」とも指摘した。

また、選手として臨んだEURO(ユーロ)1968ではホスト国のイタリアに決勝で敗れたものの「準決勝で当時の世界王者イングランドを下し、(彼自身はケガで出場しなかったが)ヨーロッパのタイトルをかすめた」と紹介。後に「ユーゴスラビアが出場した最後の国際大会となった1990年イタリア・ワールドカップで母国の指揮を執った」ことも回想した。

「(ドラガン・ストイコヴィッチらを擁した)若き才能が集まるチームは、かつて優れた足元の技術でドリブルの魔術師として知られたMFによって息を吹き込まれてベスト8まで進出すると、(ディエゴ・アルマンド)マラドーナのアルゼンチンにPKで敗れた」

また、2007年に脳梗塞で倒れて日本代表監督を退任したことにも触れたほか、現役時代は「十八番であった特殊なフェイントに代表されるようにピッチでワルツを踊るようなエレガントなプレーから、愛称は“グルバヴィツァのシュトラウス”だった」とも表現。そして最後に「天才的選手であり、カリスマ性のある指揮官だった。ユーゴスラビアの枠を超えるユーゴスラビア人だった」と締めくくり、オシム氏を追悼した。