ミランに所属する41歳のスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチが、自身の去就に言及した。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューで語っている。
2020年1月にミランへ復帰すると、若手主体のチームの精神的支柱としてステファノ・ピオリのチームに貢献してきたイブラヒモヴィッチ。しかし、所属先ミランとの契約は今シーズン限りとなっており、今後の去就が注目されている。そんな中、41歳のスーパースターが自身の将来について語った。
「引退して別の人生を歩むかどうか? いや、俺はあきらめるような奴じゃない。だが、自分がやっていることに喜びを感じられなければダメだ。俺にはまだ与えられることがあるように思う。引退は考えていないし、現役を続けなければならないと思っている。だが、自分の中でバランスをとらなければならない。穏やかに安定していなければ、爆発する爆弾になってしまう」
■ミランの選手であるだけでいい
さらに、イブラヒモヴィッチは元ミランの名物会長シルヴィオ・ベルルスコーニ氏が会長を務めるモンツァから熱視線を受けていることを明かしつつ、ミラン愛を強調した。
「ここ3年間、(アドリアーノ・ガッリアーニCEOから)毎日のように電話がかかってくる。いつも『モンツァは素晴らしいところだ。美しい自然もある。テーブルにはすでに契約を用意している』なんて言うんだ。だが俺はミランの選手であり、そのことを誇りに思っている」
「一定の年齢を過ぎるとエゴがなくなる。だから何かを証明する必要もない。与えてもらうのではなく、与えるために何かをするんだ。俺はミランを助けるためにここにいる。だが、現在のような状態ではなく、ピッチに立ちたい。ピッチでならもっと貢献できるはずだ」
「俺はミランで居心地が良いし、ミラノは俺の家だ。ただ、契約については何もわからない。昨年、パオロ(マルディーニ)には『君が決めてくれ』と伝えた。それからサインをする書類が届いたが、内容についてはわからない。俺はミランの選手であると分かればそれだけで良い。ならば、自分が何をするべきかわかっている」
「それ以外のことはどうでもいいんだ。ピッチへ戻ることだけが俺にとって重要なんだ。さもなければ、仕事に行っても自分のオフィスがないようなものだ。俺は2年間にわたって自分のオフィスがない状態だ。まだ意欲はあるが、バランスが必要だろう」