予算の7割投入の逸材…ミラン、デ・ケーテラーレに見切りで43億円で売却の意向か
ミランは、昨夏に3500万ユーロ(約54億円)で獲得したベルギー代表MFシャルレ・デ・ケーテラーレの売却を目指している。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が13日、伝えている。
1年前、パオロ・マルディーニ元TD(テクニカルディレクター)がクルブ・ブルッヘとの長い交渉の末、予算の4分の3を投資して獲得したデ・ケーテラーレ。だが、昨夏の補強の目玉は、“カカの後継者”としての期待に応えることはできず、わずか1年でミラノを去ろうとしている。
ベルギーで過ごした2021-22シーズンには、公式戦49試合で18ゴールをマークした逸材デ・ケーテラーレ。だが、ミランでは昨シーズン、先発出場はわずか13試合で無得点と不発に終わった。ミラン2年目で才能を開花させたラファエウ・レオンやサンドロ・トナーリも1年目は苦しんだが、少なくとも「勇気づけられるサイン発信していた」。それだけに、何も爪痕も残すことができず、「発信が消えてしまった」デ・ケーテラーレは、「最終的に不合格」の烙印を押されてしまった。
22歳のベルギー代表を獲得したマルディーニ氏も去ったミランは、アストンヴィラから2500万ユーロ(約39億円)のオファーが舞い込む中、移籍金3000万ユーロ(約47億円)を要求。収支への影響を懸念し、最終的に少なくとも2800万ユーロ(約43億円)で売却したい意向だ。ミランは、さらに買い手が増えることで、十分な利益を確保することを期待している。
そんな状況の中、イタリア紙はデ・ケーテラーレについて、「シャルレは、サンシーロでアメリカンドリームをつかむことを期待していたはずだが、彼の居場所を狙うクリスティアン・プリシッチというアメリカ人に出会った」とコメント。続いて「右ウィンガーも加われば、プリシッチは2列目の中央のポジションを担うことになり、CDK(デ・ケーテラーレの略称)は完全に道を閉ざされる」と述べ、ミランでの将来が厳しい状況にあることを指摘した。