「無名の若手獲得のマエストロ。勇気ある戦略」韓国代表DFら新戦力躍動のナポリにラツィオ指揮官
ラツィオの指揮官マウリツィオ・サッリがイタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューに応じ、古巣のナポリについて見解を示した。
5位ラツィオは27日、セリエA第24節でクラブOBのデヤン・スタンコヴィッチが率いるサンプドリアとホームで対戦。80分のルイス・アルベルトの決勝点により1-0と勝利を収めた。
リーグ戦2連勝を飾ったラツィオの次の対戦相手は、2位以下に18ポイント以上の差をつけて独走する首位ナポリだ。サッリ監督は休養期間が2日短いことに苦言を呈しつつ、かつて自身が指揮を執った古巣について語った。
「最近は我々より2日間前にプレーしたチームと対戦している。ただ、山ほど試合がある中で日程を設定するのが難しいのも理解できる。我々はナポリへ行って、自分たちの試合を見せるつもりだ。相手の方が強いことは分かっているが、相手が強いからといって自分たちの哲学を変えるわけにはいかない」
ナポリは昨夏にチームの若返りを図り、バンディエラだったロレンツォ・インシーニェやカリドゥ・クリバリ、ドリース・メルテンスらを放出。ファンからは反発の声も上がったが、代役として獲得したジョージア代表FWフヴィチャ・クヴァラツヘリアや韓国代表DFキム・ミンジェらが大ブレイクを果たした。
サッリ監督は、自身がナポリを率いていた2015年からSD(スポーツディレクター)を務めるクリスティアーノ・ジュントリ氏の手腕を称えた。
「今シーズンのナポリは明らかに他のチームを実力で上回っているが、極めて勇気ある戦略をだったと言える。過去に素晴らしい実績を残していた一方で一定の年齢を迎えた選手たちを放出し、若手選手を獲得しに行った。しかも何人かは無名だったんだ」
「ジュントリSDは、この点においてマエストロだ。私もナポリに在籍していた頃は彼の仕事に大きな信頼を抱いていたが、これほど強力な選手たちを見つけ出すなんて予想するのは難しかった。私は子どもの頃にナポリのファンだったから、ナポリの一員のような感覚があるんだ」