鎌田大地所属のラツィオ、現体制下で過去最高の人気に…クラブ会長「プロジェクトが理解されている」

Daichi Kamada Napoli LazioGetty Images

ラツィオのクラウディオ・ロティート会長が11日、イタリア国営放送『Rai』のラジオ番組に出演し、クラブについて語った。

マウリツィオ・サッリ指揮下の昨シーズン、リーグ戦2位の好成績を収めたラツィオ。今シーズンは、サウジアラビアへ移籍したセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチの後釜として、日本代表MF鎌田大地らを獲得するなど充実した補強を行い、3シーズンぶりのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)へ挑む。

そんなラツィオは、ロティート会長体制下の2004年以降、過去最高となる約3万枚の年間チケットの売り上げを記録するなどの熱狂ぶりで大人気となっている。ラツィオ会長は、その背景として、クラブのプロジェクトが評価されているためであると主張した。

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「サポーターは、我々が真剣なプロジェクトを掲げていることを理解してくれたのだろう。私は19年間会長を務めているが、クラブを買収した時、売り上げは8400万ユーロ(約132億円)だったが、支出は8600万ユーロ(約136億円)。負債は5億5000万ユーロ(約867億円)あったところを、我々が財政を健全化した。それに近年、我々はユヴェントスに次いで数多くのタイトルを獲得してきた」

ラツィオは16日、セリエA第4節において、敵地でユヴェントスとのビッグマッチを迎える。ロティート会長は「地に足をつける必要があるだろう。謙虚さや、自己犠牲と献身の精神が求められる。ある種の選択がポジティブであったことを時が証明することになるだろう」と語った。

さらにラツィオ会長は、欧州カップ戦についても言及した。CL初戦のアトレティコ・マドリー戦は19日に控える。

「カンファレンスリーグは、ラツィオが関心を寄せる大会ではないが、CLは異なる。ものすごい収入があるうえ、クラブの認知度も高くなる。アトレティコ戦? 代表戦から戻る選手たちのフィジカル、メンタル両面のコンディションを確認しなければならない。良いコンディションで戻ってくることを願っている」