「欧州最強バルセロナとの一戦はビッグチャンス」インテル、不振脱却狙うインザーギが意欲
インテルの指揮官シモーネ・インザーギが3日、チャンピオンズリーグ(CL)バルセロナ戦の前日会見に出席し、意気込みなどを語った。
セリエAの前節でローマに敗れ、2連敗を喫したインテル。リーグ戦で9位に転落し、指揮官の周辺が騒がしくなり始める中、CLのグループC第3節において、チャビ・エルナンデス率いるバルセロナとの一戦に挑む。
“死の組”の初戦でバイエルン・ミュンヘンに敗れ、続くプルゼニ戦で勝利を収めて3位につけるインテル。インザーギは、スペインの強豪を相手にホームで素晴らしいパフォーマンスを見せることで、低迷するリーグ戦での戦いの弾みとしたい考えだ。
「ローマ戦は、チームが再出発するための極めて大きなチャンスだった。チームは最高のパフォーマンスを見せたにもかかわらず、2回の重大なミスで失点してしまった。我々が難しい時期を過ごしていることは分かっている。だがシーズンの行方は勝利をつかみ、結果を出すことで変えることができる」
「“死の組”におけるバルセロナ戦は、ビッグチャンスと言えるだろう。バルセロナは極めて強いチームであり、ヨーロッパ最強チームの1つと言える。ミュンヘンにおいても負けにふさわしくない戦いぶりだった。相手は極めて高いクオリティを持っており、我々は運動量に加えて、闘志や決意が求められる試合になるだろう。現在のような時期から脱却するためには、勝利が必要だ」
続いてインテル指揮官は、バイエルン戦やプルゼニ戦に続き、第2GKのアンドレ・オナナを起用する意向を明かしたほか、ローマ戦で太ももの違和感を訴えたFWラウタロ・マルティネスなど選手たちの状態について言及した。
「GKは試合ごとに検討していくが、明日はオナナが先発する予定だ。ラウタロは、今朝の検査において異常は見つからなかった。ドクターや選手本人と話し合い、状態を確認することになる。(マルセロ)ブロゾヴィッチと(ロメル)ルカクは確実に出場できない。ロメルの復帰は来週になるだろう。近日中にも状態を確認することになる。私の去就? 結果次第だろう。最初に責任を問われるのが監督であるのは当然のことであり、私は慣れている」
■ディバラよりルカクを選択したインテル
今夏、チェルシーからルカクを再獲得したインテル。ベルギー代表FWは筋肉系のトラブルにより離脱が続く一方、インテル首脳陣が獲得を見送ったFWパウロ・ディバラは新天地のローマで躍動を見せている。
「常に私に決定権があるわけではない。だがクラブでは毎日のように意見交換を行っており、全員が同じ方向へ向かっている。ディバラとルカクについては、全員で下した決断だ」