セリエA開幕戦が19日に迫る中、インテルはDFミラン・シュクリニアルの後釜探しに苦戦している。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が14日、伝えている。
今夏、パリ・サンジェルマン(PSG)へフリーで移籍したシュクリニアルの代役探しに勤しむインテル。だが後釜探しは難航し、セリエA開幕へ向けたザルツブルクやKFエグナティアとのテストマッチで合計5失点を記録し、守備の課題が改めて浮き彫りとなった。
そんな中、イタリア紙は「インテル、守備が上手くいかない…セリエA開幕まで5日、(シモーネ)インザーギは解決策を求めている」との見出しで状況を分析した。「守備の補強があれば、インザーギにとって助けになるかもしれない」が、インテル指揮官が熱望していたアーセナルの日本代表DF冨安健洋の獲得が困難となった現状を伝えた。
「インザーギは元ボローニャのトミヤスの獲得を大声で求め、アーセナルも売却に抵抗していなかった」が、新戦力のユリエン・ティンバーの負傷により「困難な状況となった」。「長期離脱となるなら、日本人選手は(ミケル)アルテタに引き留められ、インテルは別のブラッチェット(3バックの左右のセンターバック)を探しに行かなければならない」と指摘。ナチョ・フェルナンデスやセサル・アスピリクエタの獲得失敗に続いて、冨安の獲得も遠のいていることに言及した。
イタリア紙は続ける。「インザーギの現在の本命であるトミヤス(の移籍話)が破談になれば、(トレヴォ)チャロバーの名前がよみがえるかもしれない」。だがロンドンのクラブの台所事情を踏まえ、「チャロバーが自動的に放出されるわけではない」指摘。さらに「大型補強を終えて現金化しなければならないチェルシー」がレンタルに前向きな姿勢を示すことは考え難く、CB補強で厳しい状況に追い込まれていることを伝えた。
そして最後に「インザーギは急ぎでレベルの高いDFを求めている。インテルの守備の選手層は薄い。波をかぶりながらシーズンをスタートするのは最高とは言えない」との見解を示して締めくくった。