イングランド代表は何が足りなかったか?「フランスは傲慢さと信念あった」「多くの場面で優勢だったが…」
イングランド代表は悲願のワールドカップ優勝に何が足りなかったのだろうか。『BBC』のコメンテーターたちが意見を述べた。
イングランドは10日、カタール・ワールドカップ準々決勝でフランスと対戦。オーレリアン・チュアメニのゴールで先制を許すも、ハリー・ケインのPKで同点に。その後、オリヴィエ・ジルーの勝ち越し点が生まれたが、終盤にイングランドに2度目のPKのチャンスが訪れる。しかし、ケインがまさかの枠外にシュートを外し、イングランドは1-2と敗れた。
イングランドは近年、EURO2020では準優勝、ロシア・ワールドカップでは4位とタイトルに近づいていたが、今大会でも栄誉に届かなかった。それでも、元イングランド代表DFマシュー・アップソン氏は「今夜のチームは素晴らしかった」と評価。チームの改善点とともにこう語っている。
「イングランドは最初の15分間は素晴らしかったと思う。自分たちがフランスを倒せるチームだと信じるまでに時間がかかったが、その後、試合をコントロールできるようになった。ただ、試合の中で鍵となる瞬間があった。フランスは、このレベルで何度も勝利しているからこその傲慢さと信念があり、私たちはそうではなかった」
また、元イングランド代表GKロブ・グリーン氏も「素晴らしいパフォーマンスだった」とし、「イングランドはもっと多くの場面で優勢だったが、それを生かすことができなかった」と敗因を分析した。
元イングランド代表DFマイカ・リチャーズも「イングランドはこのワールドカップでのパフォーマンスを誇りに思うべきだと思う。多くの人が、彼らは誰とも対戦しておらず、目の前にあるものにしか勝てないと言っている。しかし今日、私はたくましいイングランドを見た。彼らは決してあきらめなかったが、試合の重要な場面でラインを超えることができなかった」とコメントした。