チェルシーとリヴァプール、復権目指す両クラブが激突した開幕戦は互いに譲らず1-1ドロー

chelsea-liverpool230814Getty Images

現地時間13日、イングランド・プレミアリーグは第1節が行われ、チェルシーはホームのスタンフォード・ブリッジにリヴァプールを迎えた。

本来は互いにタイトルを争うべきチームながら、チャンピオンズリーグ出場権すら逃すという失意のシーズンを終えたチェルシーとリヴァプール。巻き返しのシーズンに臨む両者による注目の開幕戦は、立ち上がりからリヴァプールが自慢のハイプレスでペースを握る。

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新戦力のマクアリスターとショボスライが先発し、ガクポが中盤で起用されたリヴァプールは高いインテンシティでボールを奪い、トップのジョタ、右のサラー、左のルイス・ディアスに素早く展開してチャンスに繋げる。

ポチェッティーノ新監督の初陣を飾りたいホームのチェルシーは、リース・ジェームズとスターリングが絡む右サイドからチャンスを作り、新戦力のニクラス・ジャクソンがゴール前に飛び出していく。

試合が動いたのは18分、GKアリソンからの縦パスをショボスライ、コナテとダイレクトで繋いでマクアリスターが前線のサラーにロングパス。右サイドでピタリを収めたサラーが仕掛けてゴール前にスルーパスを送ると、逆サイドから走り込んだL・ディアスが押し込みリヴァプールが先制する。

先制したリヴァプールは26分にも左サイドを抜けたL・ディアスのパスをゴール前で受けたサラーがフリーで左足を振り抜くも、ここは戻ったDFがシュートコースに入りブロックした。さらに29分、スルーパスに抜け出したサラーがネットを揺らすが、VARの結果、わずかにオフサイドの判定でノーゴールとなった。

ギリギリのところでピンチをしのいでいたチェルシーは37分、CK崩れから右クロスのこぼれ球をチルウェルが頭で繋ぐと、ゴール前でフリーとなっていたディサシがゴール左へと流し込み同点に追いつく。

さらに39分、エンソ・フェルナンデスのスルーパスに抜け出したチルウェルがネットを揺らしあっという間の逆転劇かと思われたが、これはわずかにオフサイドの判定。どちらも追加点はオフサイドとなり、1-1のまま試合を折り返した。

後半も互いにインテンシティの高い拮抗した展開となる中、チェルシーはE・フェルナンデスとギャラガーが中盤で存在感を発揮し、徐々にペースを握っていく。

守勢に回る時間が多くなったリヴァプールは66分にガクポとジョタを下げてカーティス・ジョーンズとダルウィン・ヌニェスを投入すると、77分にはサラーとL・ディアスを下げてエリオットとドークを投入。サラーは明らかに不満気な態度でピッチを去った。

一方のチェルシーは76分にR・ジェームズに代えてグストを投入し、81分にチュクウェメカとスターリングに代えてムドリクとマートセンを投入。終盤になっても互いに運動量が落ちず、激しく攻守が入れ替わるスピーディな展開が続く。

アディショナルタイムの5分間、ヌニェスのシュートはゴール右へとわずかに外れ、カウンターからGKをかわしたムドリクはシュートを打てず。最後まで決勝ゴールを目指し攻め合った両者だが、決勝点は生まれず、注目の開幕戦は互いに勝ち点1を分け合う結果に終わった。

■試合結果

チェルシー 1-1 リヴァプール

■得点者

チェルシー:ディサシ(37分)

リヴァプール:L・ディアス(18分)