上田綺世は“完成型ストライカー”…セルクル・ブルッヘコーチが考える「長身DF相手でも空中戦で通用する」理由
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日本代表FW上田綺世は欧州挑戦1年目にしてゴールを量産する。セルクル・ブルッヘでアシスタントを務めるジミー・デヴルフ氏はベルギー『Nieuwsblad』で日本からやって来たエースの特徴を語った。
鹿島アントラーズからセルクルに渡った上田は欧州での初シーズンでこれまでの公式戦で18ゴールをマーク。そんなアタッカーに関して特集を組んだ『Nieuwsblad』 は、ジュピラー・プロ・リーグの得点ランキングで17ゴールで現在3位につけていることを紹介。1988年~94年に136ゴールを記録したクラブレジェンドも引き合いに出し、「こんなタイプのフィニッシャーがここにいるのはヨシップ・ヴェーバーがいたとき以来」と伝えた。
そして、「ウエダが今夏に去るかもしれないとファンはすでにナーバスになっているだろう」とも伝える同メディアはデヴルフ氏のコメントを紹介。上田についてこのように語ったという。
「彼は群を抜いて効率的で、そのうえスピーディーでキックも非常に上手い。どこへ走り、フリーになって自身が一番効果を発揮できるスペースがどこにあるのか、完璧に把握しているんだ。アヤセは完成型のストライカーだよ。跳躍力も備えており、決意に関しても並ではないからね。だから比較的小柄でも長身で空中戦に強いディフェンダー相手でも通用する」
デヴルフ氏は続けて上田とのコミュニケーションについても言及。加入当初から英語力が上がっているようだ。
「言葉の壁はあるが、彼は英語を勉強しているし、色々な面での改善が見られる。戦術の話に関しては、私たちはまだスマートフォンの翻訳アプリを使ったりする。でも、彼のパフォーマンスを見て分かると思うが、すべて理解できているようだね」