長谷部誠が会見に出席、欧州コンペティションへの思いを語る。コロ・ムアニ騒動に触れ「コロの話題も忘れさせる勝利を」
フランクフルトに所属する長谷部誠は30日、ディノ・トップメラー監督とともにヨーロッパ・カンファレンス・リーグのプレーオフ2戦目のレフスキ・ソフィア戦に向けた記者会見に出席し、欧州舞台への思いなどについて語った。
24日に行われたアウェーでの1戦目を1-1で引き分けたフランクフルトは31日にホームでレフスキと再戦予定。体調不良で1戦目は欠場を余儀なくされた長谷部は会見の冒頭で「高いモチベーションをもってこの試合に臨みます。ソフィアには油断することはありませんが、明日は素晴らしい雰囲気、ファンによる素晴らしいサポートに期待していますし、何としても欧州の旅を(今シーズンも)続けたいと考えています」と語った。
一方でフランクフルトはこの日、パリ・サンジェルマン(PSG)移籍を訴えるエースストライカーのフランス代表FWランダル・コロ・ムアニが練習参加を拒否したことを発表。トップメラー監督はそれについて「アイントラハト・フランクフルトは常に1人の選手より大きな存在だ。イェスパー(リンドストロム)は去って、コロ・ムアニはプレーしない。我々は嘆くことはなく、チャレンジを受け止める」と強調した。
同じくこの件についてコメントを求められた長谷部は、「おっしゃる通り、僕たちはこのような状況を過去にも経験しました」と2年前にMFフィリップ・コスティッチ(現ユヴェントス)がラツィオ行きを求め練習をボイコットしたことに触れつつ言及。「今日ドレッシングルームではみんなとても落ち着いていましたし、非常に良い練習ができました。なので、明日はとても良い試合を見せることができます」と話すと、「僕たちはこの数年間、素晴らしい欧州コンペティションを経験しており、今シーズンも必ず欧州コンペティション(本選)に出場したいと望んでいます。だから明日は勝たなければいけません。そうすればコロの話題も忘れさせることができるかもしれないですからね(笑)」とユーモアを交えながら語っている。
会見ではトップメラー監督は長谷部の起用法についても説明。3バックの中央での重要性を語った上で、「マコトのことを我々のサッカーにおいて極めて重要なビルドアップのトッププレーヤーとして見ている。今シーズンもまだ6番の位置でプレーできると考えている。彼には視野の広さ、ボールを持ったときの落ち着きがあり、それらは我々に非常に多くのものをもたらすからだ」と続け、ボランチ起用の可能性を示唆した。