首位陥落のバイエルン…トゥヘル監督「勝ち点が指の間の砂のようにこぼれ落ちていく。ミスなしでプレーすることができない」

Thomas Tuchel Bayern Mainz 2022-23
Getty Images
【欧州・海外サッカーニュース】バイエルン・ミュンヘンのトーマス・トゥヘル監督は1-3で敗れたマインツ戦を振り返った。

バイエルン・ミュンヘンは22日のブンデスリーガ第29節のマインツ戦を1-3で逆転負け。トーマス・トゥヘル監督は試合後の記者会見でチームのパフォーマンスに困惑している様子を見せた。

バイエルンはトゥヘル氏を新監督に迎えてからDFBポカールとチャンピオンズリーグから敗退。リーグでの成績は第26節ボルシア・ドルトムント戦、第27節フライブルク戦(1-0)に勝利も、第28節ホッフェンハイム戦(1-1)と第29節のマインツ戦は65分からの3失点で黒星に。同日の夜の試合でドルトムントがフランクフルトに4-0で大勝したため、絶対王者は首位から陥落した。

試合後の会見に臨んだトゥヘル監督は古巣でもある「マインツに、そしてボー(スヴェンソン監督)を祝福する」と切り出すと、少し間を置いて「またもここに座り、こうなることを予想しなかったことを認めなければならない」と呆然とした様子でコメント。このように試合を振り返っている。

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「こうなる兆しはどこにも見られなかったと思う。前半のパフォーマンスにはとても満足していた。後半は少しばかり主導権を手放した感覚こそあったが、追いつかれるまではカップ戦のような特別なエネルギーが生まれる感覚はなかった。失点した後、我々は2点目、3点目を決めるチャンスを逃した」

「どうやら我々は個人的なミスをなしに、集中不足なしでプレーすることができないようだ。そして12~13分間で3失点を許している。それでストーリーのほとんどがもう語られただろう。説明できない。どうやら現在、こういう状況になるとそれに対抗するだけのエネルギーが湧かないようだ。なぜそうなのか分からない。分析しなければならない」

記者は最後の5試合でどのように調子を取り戻せるか質問。トゥヘル監督は次のように返した。

「今の我々は80試合プレーしたチームのようにしか見えない。集中力を維持して最後までプレーできていない。2~3ゴール目を決め、勝敗を決定づけることができていない。好機を決定機にすることができていない。ファイナルサードで問題を抱えている。それに相手が嫌がるエリアでのプレーもできていない。だから勝ち点が指の間の砂のようにこぼれ落ちていく」

「強いメンタリティやカップ戦の雰囲気、ビハインドの状況に対応できていないわけではない。ただただそういう流れになっているだけだ。極稀に起こり得ることだが、最近それが続いている。今日の試合もそうだが、この前のホッフェンハイム戦、そしてマンチェスター・シティとの2戦を見ると、集中力をもって最高レベルでプレーできる状態に自分たちを持っていけていないことが明らかだろう」

「集中力を切らし、個人的なミスも犯している。先ほども言ったように疲れ切っているように見える。70~80試合戦ったチームのようだ。少なくとも今はメンタルの面でもフィジカルの面でも反応を見せることができていない。突破力がなければ、フィジカルにおける存在感もなく、常に必要とする基礎的な部分を欠いている」

オリヴァー・カーンCEO(最高経営責任者)が責任は監督ではなく選手にあると語ったことについて。

「私は常に責任を感じている。サイドラインに立っている限り私の責任だ。それは就任して1日、1週間、1年間経とうと変わらない。だから一緒に分析し、水曜日から一緒に再スタートする。我々は後半戦に入ってから極端に多くの勝ち点を逃している。そして、今はメンタルの部分でもプレーの部分でも90分間にわたって一定のレベルを維持することができていない」

「今までも一緒に非常に濃い時間を過ごしたが、これからも非常に濃い時間を過ごし、順位表で何が起きようと、周りで何があろうと、誰が責任を持つか持たないか関係なくその時間を利用していくつもりだ」

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