クラシコに臨むチャビ「良いプレーを見せられなくても勝利したいか?ノーだね。私たちは良いプレーの先に勝利があると信じている」
バルセロナは16日にラ・リーガ第9節、敵地サンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリー戦に臨む。前日会見に出席したチャビ・エルナンデス監督は、敗退濃厚となったチャンピオンズリーグ(CL)から気持ちを切り替えて、クラシコ勝利を目指す必要性を説いている。
ミッドウィークにインテルとの試合3-3で引き分け、CL決勝トーナメント進出が困難になってしまったバルセロナ。クラブ、チームにとって手痛い打撃となったが、チャビ監督はその痛みを乗り越えるためにも、ラ・リーガで優勝を争うレアル・マドリーを打ち破る意欲を示している。
「手にできる勝ち点は3ポイントだが、士気も上がるような試合にしなくてはいけない。私たちにとってもマドリーにとっても、この一戦は決定的なものとなる。どちらが首位になるのか、見てみようじゃないか」
「私たちのプロジェクトは始まったばかりであり、すべてを崩壊させるようなことがあってはならない。落ち着くことが必要だ。私たちはまだ、構築している段階にいるのだから。欧州での失墜は悲しいことだが、まだ道は続いている。私たちはラ・リーガを素晴らしいものとしているし、ほかにも大会はあるんだ」
また、プレー内容の乏しい勝利を希望するかどうか問われると、次のように返答している。
「ノーだね。目標は良いプレーをして勝つことになる。それが私たちの信じることなのだから。主役となって、ボールを保持して、それを彼らから奪って……。もちろん良いプレーをして勝てない日もあれば、良いプレーをせずに勝つ日もある」
「クラシコに興奮しているか? その言葉が的確かは分からないが、マドリーとの試合は好きだ。これはクラシコであり、こういった類の試合は選手として戦い続けたいものだね。選手にとっては自分の力を示さなければいけない一戦だが、それは監督にしても同じだろう」
CL敗退濃厚となったことで、チャビ監督の指導者としての手腕を疑う意見も出始めている。こうした状況については、どう受け止めているのだろうか。
「完全に理解しているよ。自分がどういう立場にいるのかは分かっているんだ。私たちは失敗できない場所で失敗してしまった。バルセロナのサポーターのことは理解している」
「勝利できなかったことについては、私自身も失望と悲しみを感じている。私が持っているものと言えば、サポーターとの共感にほかならないし、彼らのことは理解しているんだ。約一年前、私は状況を逆転させるためにここにやって来た。そうできるはずだし、逆に無理だと思う日がやって来るならば、君たちに伝えさせてもらう。だが、今の私はできると思っているんだよ」
「自分の去就については何も話していない。シーズンは続いていくんだ。バルサの監督であるより、選手である方が良いね。バルサの監督は報われないよ」
「私は生来の楽観主義者だが、現在のチームを見ていると、もっと楽観的になれる。選手たちから気概を感じることができるからね。そうしたことがあまりはっきり見えなくなったときには、家に帰らせてもらうよ。私がバルサの問題になることはない。自分がバルサにとっての解決策だと考えられない日がやって来たら、家に帰らせてもらうよ」