「2部へ!」と叫ばれ、「マフィア」と記された偽札が舞ったサン・マメス…チャビ「彼らの敵意に悲しくなった。軽率な断罪は社会にとって良くない」
12日のラ・リーガ第25節、敵地サン・マメスでのアスレティック・ビルバオ戦に1-0で勝利した。チャビ・エルナンデス監督は試合後、さらなる苦戦を喫したことで、チームのパフォーマンスが改善される必要性を説いている。
前半アディショナルタイムにFWハフィーニャが先制点を決めたバルセロナだが、追加点を奪うことに苦労する様子は変わらず、今季11回目の堅守をベースとしたウノセロ(1-0)勝利で勝ち点3を手にしている。チャビ監督は試合後、スペイン『DAZN』とのインタビューで次のように語った。
「また同じことが起こった。私たちは75分間は良いレベルにあった……まあ、もっと良質な攻撃を仕掛けられたはずだが。ここでのプレーは難しい。サン・マメスでは苦しみながら試合を終えることになるんだ。私たちにとっては黄金の勝利で、重要な勝ち点3を手にすることができた」
「私たちはプレーを改善しなければならない。後半にはアンス、バルデ、レヴァンドフスキと明確な決定機を3回手にした。もっと落ち着いて、相手陣地でプレーすることが必要だ。もちろん自分たちの守備力にも価値を見出さなくてはいえかないが、相手陣地でのプレーを改善しなければならない」
この試合では、DFアレックス・バルデが再び躍動。強烈な縦の突破はバルセロナの大きな武器となっている。
「彼がすべきこと? バルサでプレーし続けることだ。スペイン代表にはすでに招集されている。彼はとても高いレベルにあり、私たちに大きく貢献してくれている。今季のサプライズだよ」
“カテドラル(大聖堂)”の愛称で知られているサン・マメス。同スタジアムの観客はバルセロナの審判買収疑惑“ネグレイラ事件”を受けて、「2部へ! 2部へ!」とのチャントを叫び、さらに「マフィア」やジョアン・ラポルタ会長の顔が記された偽札がスタジアムを舞っていった。このことについて見解を求められたチャビ監督は、こう返している。
「サン・マメスのバルサに対する敵意に驚いたし、悲しくなる。軽率な断罪は社会にとっても良くないことだ思っている」
「審判にミスがあれば、バルサの勝利が疑われる状況だって? 人々の意見には敬意を表す。観客は私たちの上の存在だが、しかし悲しいよ」