バルセロナとパリ・サンジェルマン移籍が間近に迫るFWウスマン・デンベレだが、これから支払われることになる契約解除金5000万ユーロ(約80億円)の分配について揉めているようだ。スペイン『ムンド・デポルティボ』が報じている。
デンベレとバルセロナの契約解除金は7月までは5000万ユーロで、8月から1億ユーロに引き上げられるはずだった。しかし7月31日までに移籍の意思を示していれば5000万ユーロのままとなり、加えて他クラブが同額を支払った場合2500万ユーロずつ折半する契約であったという。
だが『ムンド・デポルティボ』曰く、バルセロナは契約解除金が5000万ユーロのままであることには同意しているものの、2500万ユーロずつ分けることについては選手側が求められる条件を満たしていないとの理由で認めていない様子。クラブ側の取り分が2500万ユーロよりも多くなるべきと主張し、対してデンベレの代理人ムサ・シッソコ氏は自分たちに2500万ユーロを受け取る権利があることを頑なに強調しているようだ。
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バルセロナは今月21日までは契約的にデンベレをとどめることができるようで、分配の比率について合意に至らなければその日まで選手を自クラブで練習させ、放出後に裁判で争う考えもあるようだ。なお、PSGは12日にリーグ・アン開幕節ロリアン戦を迎える予定。自分たちの金銭的利益を引き上げたいバルセロナは、デンベレをとどめることで同選手及びPSGに対してプレッシャーをかける方針とみられている。