ギュレル獲得を狙うバルセロナだが、財政難によって今夏引き入れることは難しく…来季加入させることを目指す
バルセロナはフェネルバフチェのトルコ代表MFアルダ・ギュレルを来季チームに加えることを目指している様子だ。スペイン『マルカ』が報じている。
ジョアン・ラポルタ会長によって18歳の新星ギュレル獲得を目指していること、そのためにデコSD(スポーツディレクター)がイスタンブールに赴いたことが明らかとなったバルセロナ。先週末に同地に滞在したデコSDはまずギュレルの家族を説得して、決定的な返答こそまだではあるものの、手応えをつかんだようだ。さらに移籍金や加入時期について交渉しなければならないフェネルバフチェの首脳陣とも話し合いの場を持ったとみられている。
バルセロナはフェネルバフチェに対して、2023-24シーズンはギュレルをイスタンブールに留め、来季自クラブに加入させることを提案した模様。というのも、相変わらず財政難に喘いでいるカタルーニャの雄は、ラ・リーガのサラリーキャップ制度の問題によって、18歳の新星MFを今夏チームに加えることができないのだという。またギュレルの移籍金は2000〜2500万ユーロとされるが、現在はそうした金額を支払うこともできず、こちらも交渉を行う必要があるとのことだ。
その一方で、バルセロナのギュレル獲得の追い風となりそうなのが、過去に自クラブのスポンサーだったトルコの家電ブランド、Bekoだ。Bekoはトルコ最大の産業コングロマリット、コチ財閥の系列であり、そしてフェネルバフチェの会長は同財閥のアリ・コチ氏が務めている。バルセロナはもうスポンサーではないながらも、今なおBekoと良好な関係を築いているとされ、その関係がギュレル獲得でも有利に働く可能性があるようだ。
『マルカ』は「バルセロナはファイナンシャルフェアプレー内にこのオペレーションが収まるよう、全速力で仕事に取り組んでいる。トルコでは彼らを待つ考えだ。が、それは永遠ではない」と記載。バルセロナは現在、人件費に余裕ができているであろう2024-25シーズンのギュレル加入をラ・リーガに承認させるべく、試算を行なっているようだ。