14日のラ・リーガ開幕節、アトレティコ・マドリーは本拠地シビタス・メトロポリターノでのグラナダ戦に3-1で勝利した。
先週金曜に開幕したラ・リーガ開幕節の4日目(月曜)、ついに三強の一角アトレティコが登場。メトロポリターノに迎えた相手は、最後に同リーグ優勝を果たした2020-21シーズンの開幕節と同じグラナダだ。その試合ではルイス・スアレスのハットトリックもあり6-1の大勝を飾っている。
シメオネ監督はGKオブラク、DFマルコス・ジョレンテ、アスピリクエタ、サビッチ、エルモーソ、カラスコ、MFデ・ポール、コケ、レマル、FWグリーズマン、モラタが先発。キックオフからゴールを狙って行ったが、いきなり逆境に見舞われる。アトレティコの今夏の補強はコケのバックアッパーとなる5番タイプの獲得を残すのみとなっているが、危惧していた通りそのコケが負傷……。シメオネ監督は6分、主将の代わりに20歳パブロ・バリオスを投入してアンカーを務めさせた。
序盤こそ攻勢を見せていたアトレティコだったが、モラタらがチャンスを物にできずにいると徐々にペースダウン。グラナダの反撃も許しつつ、0-0で前半を終えるかに思われたが、AT4分になって先制点を決めた。右CKの流れから、右サイドでルーズボールを拾ったアスピリクエタがPA内に浮き球を送ると、バジェホのクリアミスを誘発。エリア内でボールを拾ったモラタが、冷静な右足のシュートでGKアンドレ・フェレイラを破っている。
先制して試合を折り返したアトレティコだったが、62分にスコアをタイに戻された。カラスコが不用意にボールを失い、ビジャールの折り返しをサムに押し込まれている。
1-1とされたアトレティコだったが、その5分後には再び勝ち越した。ゴールを決めたのは、モラタとの交代でピッチに立っていたメンフィス。PA手前左でカラスコの横パスを受けた背番号9は、流れるようなモーションで左足を一閃。強烈なスピードのボールがA・フェレイラの横っ飛びもむなしく枠内右に勢いよく飛び込んでいる。
再び1点のリードを得たアトレティコ。75分のクーリングブレイクで、シメオネ監督はこう語った。
「攻めよう。攻めに出るぞ。後衛は攻撃を支え、中盤にジョレンテ、バリオス、サウール、前にコレアとメンフィスだ。さあお前たち、攻めようじゃないか」
こうして積極的に攻撃に出た同チームだったが、決着をつける3点目をなかなか決められない。それでもオブラクのビッグセーブも飛び出してリードを保ち続けると、AT8分にグラナダに引導を渡した。A・コレアが右サイドからドリブルを仕掛けてPA内右に侵入。相手DFの足に当たって転がったボールをM・ジョレンテが左足で叩いて、ネットを揺らしている。試合はそのまま終了のホイッスル。アトレティコがコケの負傷や、一時同点に追いつかれるなどの逆境を乗り越えて、開幕戦勝利を飾っている。
なおシメオネ監督の言葉通りに“攻めた”アトレティコは、この開幕節で3得点を記録した唯一のチームとなり、ラ・リーガの首位に立ってる。今はまだ順位に大きな重要性はないかもしれないが、幸先の良いスタートを切ったことは間違いない。