アーセナルのミケル・アルテタ監督が、プレミアリーグ優勝を逃した2022-23シーズンを振り返っている。
今季は開幕から絶好調で、プレミアリーグ首位を快走していたアーセナル。4月まで約9カ月首位を守り続け、19年ぶりのリーグ優勝へファンやメディアの期待も膨らんでいたが、最終的にトレブル(三冠)を達成するマンチェスター・シティとの直接対決で連敗。逆転される形でタイトルを逃している。
アルテタ監督は、母国スペインの大手紙『マルカ』のインタビューに応じ、シーズンを回想。プレミアリーグ優勝を逃した悔しさを口にした。
「優勝すれば偉業だった。ここはアーセナルで、要求は非常に高い。シティと10カ月も争ったのに優勝できなかった。今でも本当に傷ついているよ。それがスポーツだ。それでも、この若いチームが達成したことには価値があると思っている」
また、優勝を逃した原因も分析。第30節からの3試合連続ドローの他、ウィリアム・サリバや冨安健洋など終盤戦に主力メンバーに負傷者が相次いだことを挙げ、またマンチェスター・Cは世界最高のチームだったと語っている。
「重要な選手が3~4人負傷し、そこからすべてが複雑になった。フルメンバーだった時は一貫性を保てていたよ。問題が発生すると、すぐにそのレベルに届かなくなった」
「そして、我々のライバルは世界最高のチームだった。世界最高のスカッドに、世界最高の監督……我々はそれを受け入れてチャンピオンと握手する以外になかったよ。(ペップは世界最高?)間違いない。すべてにおいて最高だ。全員を自分のアイデアで納得させ、グループを引き込む。色々な意味で、ペップは天才だよ」
さらに「プレミアリーグを優勝できると思った瞬間は?」と問われ、「何度もそう思った」と語ったアルテタ監督。「チームは我々に色々な議論を与えてくれたし、ファンとのつながりもあった。信じられるものだった。だが負傷者が出始めた時、それは代償をもたらすと感じた。要求されるレベルを維持できなくなったからね。シティに勝つためには、選手全員がベストコンディションで5月まで戦う必要がある。だが、ケガでそうはならなかった」と、再びケガ人の影響を口にしている。