アンチェロッティが賭けに勝つ。バルベルデ2桁得点達成で無事監督業を継続「感謝している。監督ライセンスを破らずに済んだ」
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11日にクラブ・ワールドカップ決勝アル・ヒラル戦に5-3で勝利し、通算8度目の世界王者に輝いたレアル・マドリー。この試合ではMFフェデ・バルベルデが2得点を決め、シーズン通算11得点に到達した。これでカルロ・アンチェロッティ監督は、指導者の資格を放棄する必要がなくなっている。
レアル・マドリーでの過去3シーズンの得点数は2点、3点、1点……。得点力が強調される選手ではなかったバルベルデだが、アンチェロッティ監督は同選手のポテンシャルを信じて、今季はじめに「彼が10点以上を決めなければ、私は監督ライセンスを破るよ」と発言していた。
さすがの慧眼と言うべきか、アンチェロッティ監督は賭けに勝った。バルベルデはシーズンの半ばで2桁得点に到達している。
アル・ヒラル戦後、このことについて問われたイタリア人指揮官は満足気な表情。バルベルデの妻ミナさんが流産の危機を乗り越えたことに触れつつ、同選手を労っている。
「感謝してるよ。これでライセンスを破らなくて済んだ。彼はとても難しい時期を過ごしていた。右ウィンとしてプレーするバルベルデは、私たちに大きく貢献してくれる」
アンチェロッティ監督はまた、この試合でつかんだ手応えと、2ゴール1アシストを記録したFWヴィニシウス・ジュニオールについても触れた。
「私たちは良くなっている。後方でミスはあったが、しかしベンゼマ、ミリトン、クルトワとチームは本来の調子を取り戻しつつあるよ。このタイトル獲得は後押しになってくれる」
「ヴィニシウスはとても良いプレーを見せている。さらなる進化を果たしているね。より効果的なプレーを見せるようになり、毎試合でゴールを決めるなど、違いを生み出している」