日本代表主将DF吉田麻也が失点前のパスを反省「繋げるスペースがあったけど…」
日本代表の主将DF吉田麻也が、失点シーンを振り返っている。
日本は27日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループE第2節でコスタリカ代表と対戦して0-1で敗戦。試合を通じて日本が主導権を握ったが、81分にクリアが中途半端になったところからボックス右のケイセル・フレールに触れられて決勝点を沈められた。
試合後の取材に応じた吉田は「相手にワンチャンスをものにされた」と悔しさを口に。日本が我慢強い守備から大金星に繋げた初戦のドイツ代表戦のような戦いを相手に許してしまったと振り返っている。
「ブロックを作って我慢されているなかで、まさにドイツ戦で自分たちがやっているような守備ブロックを敷いてきたなと。ショートカウンターとセットプレーを注意しないといけなかったんですけど、ワンチャンスをものにされた。もちろん僕のプレーも中途半端になってしまったし、その前のプレスもサイドで中途半端になってしまったところも徐々にあった。良くないところが出たなと思います」
フレールがシュートを放つ瞬間、吉田は対面に位置したが防ぐことはできず。その前の日本がボールを失う場面でも、吉田が守田英正に繋ごうとしたパスが高く浮き上がった結果、素早く反撃されることとなった。
吉田は相手にボールが渡ったところのパスについても「繋げると思いました」とこぼしつつ、大きく蹴りだす選択肢もあったと認めた。
「映像を見ました。繋げるスペースがあったけど、(パスのボールが)高すぎたし、時間的にも前(に蹴る)でも良かったのかなと思います」
自身のプレーを振り返った吉田。反省する様子を示しつつも、12月2日の第3節スペイン代表戦に向けてメンタル面のコントロールが重要だと語った。
「たくさんの批判が起こることは理解しますけど、個人的にも日本代表としてもこうした注目の集まる大きな大会では批判はつきものです。それをマネージできなければここには立てないので。前回大会も川島(永嗣)選手がそういう姿を見せています。やっぱりもう一回立ち上がらないといけないし、自信と勇気を持ってスペイン戦に臨まないといけない。ここですべて投げ出すにはまだ早すぎるので」
強豪ドイツに競り勝つ最高の滑り出しを見せたものの、続くコスタリカ戦は痛恨の展開で敗戦を喫した日本。多くの選手が気持ちの切り替えを口にする通り、スペイン戦で問題ない様子を示して最良の結果を手にすることはできるのだろうか。