【プレビュー&予想布陣】難敵揃いのグループ突破へ! 日本代表、コスタリカ戦で採用すべきは“可変式”最終ライン

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【サッカー日本代表 予想フォーメーション】11月27日のカタール・ワールドカップ(W杯)グループE第2節で日本代表とコスタリカ代表が対戦する。

 日本代表は11月27日のカタール・ワールドカップ(W杯)グループE第2節でコスタリカ代表と対戦する。決勝トーナメント進出に向けて、日本が求められる戦い方とは?【取材・文=林遼平】

■出方の分からないコスタリカ

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 もう一度、気を引き締め直す必要がある。

 本来なら初戦に勝利したことを考えると、気持ち的にも余裕が持てるはずだった。強敵を破ったことで残り2試合のうち1勝すればいいわけで、ターンオーバーを含めた選手選考にもさまざまな選択肢を持てる状況となる。強敵が2チームもいるグループでない限り、決勝T進出が見えてきたと言っても不思議ではなかった。

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 しかし、思った以上に状況は複雑だ。グループEが難敵揃いということもあり、第3戦で日本はスペイン代表と戦わなければならない。戦前はドイツ代表より戦いやすいと予想されていたが、スペインは初戦でコスタリカを7-0で撃破。その強さを踏まえると非常に難しい戦いが最後に待っていると考えていい。

 そのため第2戦は是が非でも勝ち点3を奪いたい一戦となるのだが、そう簡単にはいかないのがW杯である。第2戦で相対するコスタリカが初戦で大敗を喫し、崖っぷちに立たされたことで、日本戦でどういった戦いを選択してくるかが読みにくくなってしまった。それは吉田麻也の言葉を聞いても明らかである。

「正直、相手が前からプレスをかけてくるのか、ブロックを引いて守備を固めてくるのか、ちょっとまだ分からないので両方に備えておかなければならない。前から来るなら絶対失点してはいけないし、そこで勢いに乗らせてはいけない。0-0の時間が長くなればなるほど、向こうにはプレッシャーがかかるので、そこで自分たちが得意としている形を出せればいいと思います」

 そうなると、この試合のポイントは「いかに相手を見てサッカーができるか」になる。もともとコスタリカは5バック気味に守備を固めてから素早い攻撃を繰り出す堅守速攻のチームではあったが、得失点を考えるとスペイン戦のように4バックで前からプレスをはめてくる可能性も考えられる。相手の出方を見ながら守備に重きを置いてカウンターを狙う形を取るのか、それともボールを保持しながらコンビネーションで相手を崩していくのか。そこの選択をピッチで共有しながら実行していく必要があるだろう。

■布陣変更も見据えた先発選考を

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 そういった状況もあり、第2戦はターンオーバーとまではいかないが多少のメンバー変更をすると予想する。負傷のため欠場が濃厚な酒井宏樹の代わりには山根視来を起用。高さを失った分は左サイドバックに伊藤洋輝を入れて補完する。2列目は五輪コンビで形成し、守田英正が先発に復帰することで中盤のオーガナイズ役を担うことになる。

 このメンバー選考にすることで効果的なのは、状況次第で3バックの形に変更できること。ドイツ戦は苦しい状況が続きながらも前半で修正することができず、後半のシステムチェンジで流れを掴んだ。

 だが、そこは「前半から自分たちで感じて何か行動を移せることができれば、時間の削減ができる」とは守田英正の言葉。対応の幅が広い構成なだけに、相手を見てピッチ内で素早い修正をしていきたいところだ。

 他のグループを見ても、初戦で敗れたチームが「このまま終わってたまるものか」と気持ちの入ったプレーで第2戦を制しているパターンが多い。コスタリカもそういった流れに乗ろうとしてくることが考えられるだけに、どんな状況になっても冷静に対応することでW杯初の連勝を目指していきたい。

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