負傷から急ピッチの復帰でACLのMVP! 浦和レッズDF酒井宏樹「無理はしましたけど…」

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(C)Getty images
【ACL 最新情報】浦和レッズは5月6日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦でアル・ヒラル(サウジアラビア)と対戦。

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022でMVPに輝いた浦和レッズDF酒井宏樹が、喜びや自身の状態を語っている。試合後のメディア取材に応じた。

浦和は6日のACL決勝第2戦でアル・ヒラルを本拠地・埼玉スタジアム2002に迎えて1-0で勝利し、2戦合計2-1で優勝を果たした。また、大会MVPには酒井が選出されている。

酒井はまず、優勝について「言葉であまり表せないですね。目標にしていたものが現実になっているので。怖さすらあります(笑)」と心境を表現した一方、MVP選出については周囲に感謝した。

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「あまり自分としては活躍できたトーナメントではなかったかなと思うので。ディフェンダーがMVPをとるのは大事なことだと思いますけど、優勝したから貰えたと思うので、そこはチームに感謝したいです」

また、酒井はACL決勝第1戦を前に負傷しており、明治安田生命J1リーグ2試合を欠場していた。それでもACL決勝では第1戦で先発して81分までプレー、第2戦ではフル出場を果たし、高い対人能力とタイミングを熟知した駆け上がりで攻守に貢献。酒井は自身の状態について「無理はしましたけど無謀ではなかったと思います」と説明し、十分にリスクを考慮したうえで出場に踏み切っていたことを明かしている。

「サッカー選手なのでね。誰かしらは痛めてますし。ただケガに関しては自分の責任なので、チームに迷惑をかけることはできないですし、そこは冷静に判断しようというのは監督と言っていました。でもやれる状態でしたしやりたいと思っていたので。本当にチームメイトには助けられました。周りの選手は自分の分まで働いてくれていたので、そこは本当に感謝したいです。あとは付きっきりでやってくれたトレーナーさんたちにも感謝しています」

とはいえ、負傷の影響を感じさせないプレーでアジアタイトルを手にした酒井。その後押ししたサポーターに対しては「素晴らしいと思います。日本でこれだけのサポーターがいるチームは本当に誇らしいことで、いち選手としても人間としても非常に幸せな環境でやれているなと思います」と伝えながらも、だからこそ厳しい環境にもなり得ると口にした。

「(過去に所属した)マルセイユもそうでしたけど、これは僕ら次第なので。いきなりそれが敵になってしまうこともあって。(サポーターが)常に味方でいるのには自分たちが絶対にアクションすることが必要なので、このまま勝ち続けたいと思います」

明治安田生命J1リーグでは、第12節終了時点で3試合を未消化ながら8位につける浦和。首位・ヴィッセル神戸との勝ち点差も暫定で「9」と十分に優勝争いが可能な状態としているが、サポーターからポジティブな声援を受け続けるためにも、まずは10日の第10節未消化分でサガン鳥栖をホームに迎えて勝利を目指していく。

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